背中のぶつぶつの原因と対処法の記事

 

悩む人が多い!二の腕よりも出現率の高い「背中のブツブツ」

 

お風呂上りに背中を鏡に映し見たら、背中ブツブツができている……なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。顔のスキンケアも重要ですが、特に肌の露出の多い季節は、ボディケアも手を抜くわけにはいきません。

あまり知られていませんが、実は背中のブツブツは、二の腕のブツブツよりも出現率が高く、悩んでいる人が多いと言います。

しかし、対策としては念入りに洗う、薬用せっけんを使うなどしか行われていないのが現状なのだとか。そのため、あまり改善しないという人も多いのです。背中のブツブツは色々な種類の原因菌が入り混じっているため、適切な処置を行わなければ対応できないのです。

 

 

背中にブツブツができるメカニズムとは?

 

 

 

背中のブツブツは、ニキビが大半と言われています。そして、体にできるニキビの多くは、マラセチア真菌というカビの一種が皮脂を分解し、遊離脂肪酸という刺激物質を生成することで炎症を起こしてしまうのです。

背中は、皮脂の分泌量が多く、マラセチアの増殖が起こり場所でもあるため、背中のニキビで悩む人が多いのです。

ちなみにこのぶつぶつの正式名称は、マラセチアが原因菌であることから、「マラセチア毛包炎」と呼ばれています。ほかにも、アクネ菌が原因の赤く腫れ、白から黄色の膿が溜まるニキビや、黄色ブドウ球菌が原因の表面に膿の溜まったくぼみができるニキビなどもあります。

背中にブツブツができている人の大半は、それをニキビと自覚していないのだとか。放っておくと、悪化してしまう場合も多く、とにかくできるだけ初期段階で適切な処置をとるというのが大切なのです。

 

背中のブツブツ原因と対策

 

できてしまう原因は人それぞれ。原因似合った対策を行うことが大切です。

 

 

 

1、寝汗
人は汗をかく時、蒸発する汗から乾燥を防ごうと、一緒に皮脂も分泌されているのです。汗はいずれ蒸発しますが、皮脂はそのまま残ってしまうので、アクネ菌やマラセチア菌の恰好のエサになってしまいます。特に寝るときは要注意。まずは、パジャマや下着、肌に触れるものを吸水性のよいものに変えてみましょう。汗をかいたら、下着や肌着はこまめに取り替えることも忘れずに。

2
、洗濯洗剤、柔軟剤
合成界面活性剤の入った洗剤や、柔軟剤の成分が肌に合わなかった場合、服に触れている部分の皮膚が肌荒れを起こし、ニキビになる場合があります。
成分表などをよくチェックして、できるだけ合成界面活性剤を使用していないものを選ぶようにしましょう。また、すすぎを念入りに行うなども対策の1つ。

 

 

 

3、シャンプー、整髪料
シャンプーも、合成界面活性剤などが含まれているものがあるので、しっかりすすげていなかったりすると、背中にも付着して影響を与えてしまいます。髪の長い人は常に髪の毛が背中についているので、影響を受けやすいのも事実。
よくすすいだつもりでも、どうしても成分が残ってしまう場合があるので、必ず、シャンプーをしてから体を洗うようにしましょう。夏は暑いので、髪をアップにして背中を覆わないヘアスタイルにするのも良い方法。

4
、日焼け
皮脂は紫外線に当たると過酸化脂質という、ドロドロの古い油のようになってしまいます。すると、皮膚に詰まりやすくなってしまいニキビの原因に。
なるべく、通年で日焼け対策を心がけましょう。背中は日焼け止めクリームが塗りにくいので、帽子や日傘を忘れずに。

 

5、乾燥
肌が乾燥しているとバリア機能が低下してしまいます。すると、外部からの刺激を受けやすく、古い角質や皮脂が溜まりやすくなるため、ニキビの原因になってしまいます。

また、乾燥すると肌を守ろうと皮脂を多く分泌。普段から背中も顔と同じようにケアするのが大切です。