小顔マッサージや美溶液に意味はないという記事がありました。

小顔マッサージも美容液も意味がないという記事がありました。

もっともと思うことが書いてあります。

参考になるので読んでみてください。

巷には多くの美容情報があふれているが、医師の目から見ると懐疑的なものが少なくない。美容外科医の上原恵理氏は、「例えば、小顔マッサージはやればやるほど将来のたるみを作る。そもそも、マッサージでは小顔にならない」という――。

※本稿は、上原恵理『さわらない美容』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

理想は「さわるな・こするな・動かすな」

「最近、肌の調子が悪い」「肌の曲がり角きてない!? これが老化ってやつ!?」――そんなとき、こんな美容法に手を出してませんか?

・小顔マッサージ

・小顔体操

・洗顔ブラシ

・超・長時間の毎日フェイスパック

「全部やっています!」という方。残念ながら、これらはすべて、肌にとってはNG行為。すぐやめましょう。長期的に、肌を劣化させてしまいます。

ちまたに広まっているスキンケアは、とにかく肌にさわりすぎ。クルクルゴシゴシと皿を洗うがごとく洗顔したり、顔に何種類もの化粧品を塗りたくったり。有効成分を浸透させるべく、手の平でペタペタとずっと押し込んだり、すり込んだり。

でもね、肌にさわればさわるほど、ダメージを与え続けています。私が医師として求める理想は「さわるな・こするな・動かすな」。目指すべきは「肌接触度ゼロ」です。

「でも効果があるから売られていたり、おすすめされていたりするんじゃないんですか?」

そう思われるかもしれません。いまは雑誌やインターネットなどで、いろんな情報がヒットしますし、憧れのモデルやタレントさんが紹介する美容法をすぐマネできてしまいます。

でも実は、そういうものが、医学の世界ではきちんと「意味がない」って研究結果が出ていて、医師の間では常識だったりするんです。

小顔マッサージはたるみの原因に

たとえば、小顔マッサージを例に挙げましょう。小顔マッサージは、やればやるほど、将来のたるみをつくってしまいます。

皮膚の構造を考えてみましょう。皮膚には真皮という層があって、これはベッドに例えるとマットレスのような存在です。この層にはコラーゲンやエラスチンといった成分があり、いわばマットレスのスプリングの役割を果たしています。これらが立体格子状に規則正しく存在することで、お肌のハリが保たれています。

ではここで、ベッドの上でジャンプを毎日繰り返したらどうなるでしょう? だんだんスプリングがへたって、最悪、壊れてしまいますね。

肌をマッサージするというのも同じこと。すればするほど、コラーゲンやエラスチンのスプリングがへたります。皮膚と骨をつなぐ靭帯が伸びます。それらが重力とあいまって、どんどん垂れ下がって「たるみ」になっていくのです。今回は割愛しますが、さらにさわればさわるほど、「シミ」が作られます。

これが、医学が明かしてきた皮膚のしくみです。ぜひ、美容外科医・皮膚科医に、ふだんのスキンケアを聞いてみてください。肌にはなるべくさわらないようにしている人がほとんどですよ。

そもそもマッサージでは小顔になれない

さらに、マッサージで小顔にはなれません。

詳しくは割愛しますが、我々医師が骨の形を変えるとき、なにをしているでしょう? ノミやハンマー、ノコギリで骨を切ってつなぎ合わせています。たかだか人の手ごときで骨は動きません。もし、人の力で骨が動くようだったら、みんなちょっと転んだだけでポキポキ骨は折れているはずです。

むろん、人の手で脂肪も溶けません。人肌程度の温度で脂肪が溶けるようであれば、お風呂に毎日浸かっている人はみんなガリガリになっているはずです。

小顔になれると思ってやっていたその努力。小顔になれるどころか、将来の悩みの種を自らまいている状態です。

ほかにも、保湿や美白にダイエット……医学の目から見れば、「それ、肌を劣化させるだけ!」というものがたくさんあります。医師としては、「身体をわるくする努力」は看過できません。

たっぷりの保湿に意味はなし

逆に、悪化はさせないけれども、「頑張る意味がなさすぎる……」というものもあります。たとえば保湿。保湿はたっぷり塗ればぬるほどいい! と思っていませんか?

正直、塗りすぎによるダメージもなければ、塗るほどよいという効果もありません。肌トラブルの少ない人は、ドラッグストアで購入できる日本製プチプラコスメでこと足ります。あれこれ塗らなくても、保湿は本来「洗顔で失ったものを補う」程度で十分なのです。

なぜならば、角質水分量は、ある一定量あれば十分。そもそも角質は表面に押し上げられていく間に死んでいく細胞でできています。しかもターンオーバーで剝がれ落ちて入れ替わっていきます。それを必死でケアする意味って、どのくらいあるのでしょうか。

有効成分は肌の奥まで届かない

さらに、「ビタミンC」「ヒアルロン酸」「プラセンタ」など、肌から有効成分を入れたい! と頑張って保湿に励む人も少なくないでしょう。

本当に肌のパワーアップをしたいなら、角質の下の表皮、そして真皮や皮下組織に有効成分を届けてパンプアップさせる必要があります。しかし肌の表面、角質層は体のバリアとして、変なものが皮膚の中に入っていかないようなしくみになっており、相当に分子量の小さい物質しかバリアを抜けられないようになっています。

●表皮:分子量3000以上の物質をブロック

●真皮:分子量800以上の物質をブロック

●毛穴や汗腺:分子量1000以上の物質をブロック

それに対して、化粧品に含まれるコラーゲンやヒアルロン酸が果たして肌に浸透しているのかだけど、分子量を見てみましょう。

●海洋性コラーゲンの分子量:約10万以上

●動物性コラーゲンの分子量:約30万

●ヒアルロン酸の分子量:約100万以上

この通り、いくら配合されていても、そもそもバリアを抜けられてすらいません。

口コミに信憑性はない

このように、ただ「なんとなく」よいと信じてやっているものが、実はまったく意味がなかったり、そもそも逆効果だったり……というのは少なくありません。

本来、美容っていうのは、れっきとしたサイエンス。「効く」には理由があります。やるからには、効いてほしいっていうのが本音ですよね。

美容は、医学という学問に基づいてなりたっているもの。医学は必ず根拠が必要です。そして根拠には、それが正しいことを証明できる十分な量の客観的なデータが存在しています。これまで多くの医学者が研究に研究を重ねて積み重ねてきたビッグデータがあります。つまり、信頼に足るものです。

口コミだってデータにはなりませんか? 1000人の人が「効く」っていうものは、きっと私にも効くんだろうなって思ってしまいます。

そう思われるかもしれません。

データというのは、研究に応じて適切に集められた数字や画像のこと。決して体験談や口コミのことじゃありません。研究のためのデータは、厳格なルールに基づいて特定の手法で集められたうえに、さらに統計処理を施していて、非常に客観的なものになっています。そうでなければ根拠として認められないし、信憑性もゼロ。

体験談や口コミの「効く」とか「★5」っていうのは、「なにかの因子がどのくらい減った」とかって数値で示しているものじゃないでしょ。みんな試している条件もバラバラ。それがいくら集まっても、信憑性のあるデータにはなりません。

医学的視点のない情報を鵜吞みにすると危ない

いま、世の中にはたくさんの美容情報が溢れているけど、医師の目から見たら、アヤシイ、肌をぶっ壊してるだけのものもたくさんあります。

逆に、医学的な専門知識を持たない美容の専門家が「改善しない」と言っていることも、医学では治せたりするものもあります。

それなのに、一つも疑うことなく情報を鵜呑みにしてあれこれ手を出していた結果、本来なれるはずの肌よりはるかに悪化してしまったり、治せるはずのものをさらに悪化させていたりしてしまいます。

実際、美意識高くて我流でたくさん努力してきた人が毎日美容クリニックに大勢いらっしゃいます。しかしその人たちの肌って、一見キレイでも中身ボロボロです。

自分史上最高の美しい肌を達成する正道の美容法は、実はいまかけている時間とお金より、実はよっぽど早いし安いし、効果があるもの。

ぜひ、トラブルのしくみ、肌のしくみを知り、ちょっぴり医学的な視点で日々のスキンケアを見直してみてください。

当店の施術は血行をよくすることでお身体の回復力を改善することを基本にしています。

その結果としてフェイシャルデコルテコースの施術をするだけで全身が温かくなります。

外から栄養を届けようとしても大して届きませんが血行をよくすることで肌に栄養が届き元気になります。

身体全体のコンデイションを整えその結果としてむくみや肌荒れがなくなり綺麗になっていただくことが大事だと思っています。